TM/BAシリーズ プリンタードライバー for Linux
ドライバーマニュアル


目次

  1. 使用許諾契約
  2. 製品の説明
  3. ファイル構成
  4. 動作環境
  5. インストール方法
  6. 設定方法
  7. ポートの設定
  8. ユーザー定義ファイル送信機能
  9. 多階調変換ツール
  10. アンインストール方法
  11. 注意/制限事項
  12. サポート情報
  13. 旧バージョンからの変更点


1. 使用許諾契約


本ソフトウェアは、non-free proprietary license に基づき配布します。
本ライセンスの内容は、添付の EULA.ja.txt を参照してください。

本ソフトウェアのバイナリーファイルを構成しているソースコードの著作権は、 すべてセイコーエプソン株式会社が保有しており、これらは SEIKO EPSON CORPORATION SOFTWARE LICENSE AGREEMENT (EULA.ja.txt 参照)の元に配布されます。


2. 製品の説明


本ソフトウェアは、 Linux から CUPS を利用して TM/BAシリーズ プリンターに印刷するためのプリンタードライバーです。

特徴:

- TM/BAシリーズ プリンター用のラスター形式プリンタードライバー

- サーマルプリンター、ドットインパクトプリンターに対応

- 画像/テキスト/線画など、アプリケーションで表示したイメージを そのまま印刷することが可能

- 用紙カットのタイミング指定、キャッシュドロアー制御、印字速度制御、 空白行の節約、上下反転印刷など、多彩なプリンター制御が可能


2.1. サポート機種

本ソフトウェアは、TM/BAシリーズ プリンターをサポートします。
本パッケージにて利用可能なモデルは、下記の通りです:

TM BA Thermal:TM/BA汎用サーマル

(以下の機種をサポート)
- TM-H6000II(レシート)
- TM-H6000III(レシート)
- TM-H6000IV(レシート)
- TM-m10
- TM-m30
- TM-T20
- TM-T20II
- TM-T70
- TM-T70 ANK
- TM-T70II
- TM-T70II ANK
- TM-T82
- TM-T82II
- TM-T88IV
- TM-T88V
- TM-T88VI
- TM-T90
- TM-T90 ANK
- TM-T90II
- BA-T500II

TM Impact Receipt:TM汎用ドットインパクトレシート

(以下の機種をサポート)
- TM-U120
- TM-U120II
- TM-U220
- TM-U230
- TM-U375(レシート)
- TM-U675(レシート)

TM Slip:TM汎用スリップ

(以下の機種をサポート)
- TM-H6000II(スリップ)
- TM-H6000III(スリップ)
- TM-H6000IV(スリップ)
- TM-U375(スリップ)
- TM-U675(スリップ)


2.2. サポートインターフェース

- USB
- シリアル
- パラレル
- Ethernet




3. ファイル構成


パッケージ(tmx-cups-2.0.3.0.tar.gz)の構成は、以下の通りです。

tmx-cups←トップディレクトリー
|– –EULA.en.txt        ←ライセンスファイル(英)
|– –EULA.ja.txt        ←ライセンスファイル(日)
|– –EULA.zh_CN.txt      ←ライセンスファイル(中)
|– –install.sh         ←インストールスクリプト
|– –install-sc.sh        ←インストールスクリプト(中)
|– –uninstall.sh        ←アンインストールスクリプト
|– –manual   <– マニュアル格納ディレクトリー
||– –index.html←インデックス
||– –TmxDriverManual.en.html←ドライバーマニュアル (英)
||– –TmxDriverManual.ja.html←ドライバーマニュアル (日)
||– –TmxDriverManual.zh_CN.html←ドライバーマニュアル (中)
||– –TM-Thermal_Manual.en.html←TM/BA汎用サーマル機種マニュアル(英)
||– –TM-Impact_Receipt_Manual.en.html←TM汎用ドットインパクトレシート機種マニュアル(英)
||– –TM-Slip_Manual.en.html←TM汎用スリップ機種マニュアル(英)
||– –TM-H6000II_Receipt_Manual.en.html←TM-H6000II(レシート)機種マニュアル(英)
||– –TM-H6000II_Slip_Manual.en.html←TM-H6000II(スリップ)機種マニュアル(英)
||– –TM-H6000III_Receipt_Manual.en.html←TM-H6000III(レシート)機種マニュアル(英)
||– –TM-H6000III_Slip_Manual.en.html←TM-H6000III(スリップ)機種マニュアル(英)
||– –TM-H6000IV_Receipt_Manual.en.html←TM-H6000IV(レシート)機種マニュアル(英)
||– –TM-H6000IV_Slip_Manual.en.html←TM-H6000IV(スリップ)機種マニュアル(英)
||– –TM-m10_Manual.en.html←TM-m10機種マニュアル(英)
||– –TM-m30_Manual.en.html←TM-m30機種マニュアル(英)
||– –TM-T20_Manual.en.html←TM-T20機種マニュアル(英)
||– –TM-T20II_Manual.en.html←TM-T20II機種マニュアル(英)
||– –TM-T70_Manual.en.html←TM-T70機種マニュアル(英)
||– –TM-T70ANK_Manual.en.html←TM-T70 ANK機種マニュアル(英)
||– –TM-T70II_Manual.en.html←TM-T70II機種マニュアル(英)
||– –TM-T70IIANK_Manual.en.html←TM-T70II ANK機種マニュアル(英)
||– –TM-T82_Manual.en.html←TM-T82機種マニュアル(英)
||– –TM-T82_Manual.zh_CN.html←TM-T82機種マニュアル(中)
||– –TM-T82II_Manual.en.html←TM-T82II機種マニュアル(英)
||– –TM-T82II_Manual.zh_CN.html←TM-T82II機種マニュアル(中)
||– –TM-T88IV_Manual.en.html←TM-T88IV機種マニュアル(英)
||– –TM-T88V_Manual.en.html←TM-T88V機種マニュアル(英)
||– –TM-T88VI_Manual.en.html←TM-T88VI機種マニュアル(英)
||– –TM-T90_Manual.en.html←TM-T90機種マニュアル(英)
||– –TM-T90ANK_Manual.en.html←TM-T90 ANK機種マニュアル(英)
||– –TM-T90II_Manual.en.html←TM-T90II機種マニュアル(英)
||– –BA-T500II_Manual.en.html←BA-T500II機種マニュアル(英)
||– –TM-U120_Manual.en.html←TM-U120機種マニュアル(英)
||– –TM-U120II_Manual.en.html←TM-U120II機種マニュアル(英)
||– –TM-U220_Manual.en.html←TM-U220機種マニュアル(英)
||– –TM-U230_Manual.en.html←TM-U230機種マニュアル(英)
||– –TM-U375_Receipt_Manual.en.html←TM-U375(レシート)機種マニュアル(英)
||– –TM-U375_Slip_Manual.en.html←TM-U375(スリップ)機種マニュアル(英)
||– –TM-U675_Receipt_Manual.en.html←TM-U675(レシート)機種マニュアル(英)
||– –TM-U675_Slip_Manual.en.html←TM-U675(スリップ)機種マニュアル(英)
||– –css   <–css格納ディレクトリー
|||– –driver-manual.css←ドライバーマニュアル用CSS
||`– –printer-manual.css←機種マニュアル用CSS
||– –img   <–イメージファイル格納ディレクトリー
|||– –6-1.png
|||– –6-2.png
|||– –6-3.png
|||– –6-4.png
|||– –6-5.png
|||– –6-6.png
|||– –6-7.png
|||– –6-8.png
||`– –6-9.png
|`– –text   <–マニュアル(テキスト)格納ディレクトリー
||– –TM-Thermal_Manual.ja.txt←TM/BA汎用サーマル機種マニュアル(日)
||– –TM-Impact_Receipt_Manual.ja.txt←TM汎用ドットインパクトレシート機種マニュアル(日)
||– –TM-Slip_Manual.ja.txt←TM汎用スリップ機種マニュアル(日)
||– –TM-H6000II_Receipt_Manual.ja.txt←TM-H6000II(レシート)機種マニュアル(日)
||– –TM-H6000II_Slip_Manual.ja.txt←TM-H6000II(スリップ)機種マニュアル(日)
||– –TM-H6000III_Receipt_Manual.ja.txt←TM-H6000III(レシート)機種マニュアル(日)
||– –TM-H6000III_Slip_Manual.ja.txt←TM-H6000III(スリップ)機種マニュアル(日)
||– –TM-H6000IV_Receipt_Manual.ja.txt←TM-H6000IV(レシート)機種マニュアル(日)
||– –TM-H6000IV_Slip_Manual.ja.txt←TM-H6000IV(スリップ)機種マニュアル(日)
||– –TM-m10_Manual.ja.txt←TM-m10機種マニュアル(日)
||– –TM-m30_Manual.ja.txt←TM-m30機種マニュアル(日)
||– –TM-T20_Manual.ja.txt←TM-T20機種マニュアル(日)
||– –TM-T20II_Manual.ja.txt←TM-T20II機種マニュアル(日)
||– –TM-T70_Manual.ja.txt←TM-T70機種マニュアル(日)
||– –TM-T70ANK_Manual.ja.txt←TM-T70 ANK機種マニュアル(日)
||– –TM-T70II_Manual.ja.txt←TM-T70II機種マニュアル(日)
||– –TM-T70IIANK_Manual.ja.txt←TM-T70II ANK機種マニュアル(日)
||– –TM-T88IV_Manual.ja.txt←TM-T88IV機種マニュアル(日)
||– –TM-T88V_Manual.ja.txt←TM-T88V機種マニュアル(日)
||– –TM-T88VI_Manual.ja.txt←TM-T88VI機種マニュアル(日)
||– –TM-T90_Manual.ja.txt←TM-T90機種マニュアル(日)
||– –TM-T90ANK_Manual.ja.txt←TM-T90 ANK機種マニュアル(日)
||– –TM-T90II_Manual.ja.txt←TM-T90II機種マニュアル(日)
||– –BA-T500II_Manual.ja.txt←BA-T500II機種マニュアル(日)
||– –TM-U120_Manual.ja.txt←TM-U120機種マニュアル(日)
||– –TM-U120II_Manual.ja.txt←TM-U120II機種マニュアル(日)
||– –TM-U220_Manual.ja.txt←TM-U220機種マニュアル(日)
||– –TM-U230_Manual.ja.txt←TM-U230機種マニュアル(日)
||– –TM-U375_Receipt_Manual.ja.txt←TM-U375(レシート)機種マニュアル(日)
||– –TM-U375_Slip_Manual.ja.txt←TM-U375(スリップ)機種マニュアル(日)
||– –TM-U675_Receipt_Manual.ja.txt←TM-U675(レシート)機種マニュアル(日)
|`– –TM-U675_Slip_Manual.ja.txt←TM-U675(スリップ)機種マニュアル(日)
|– –filter   <– フィルターパッケージ格納ディレクトリー
||– –tmx-cups_1.2.2-1_i386.deb←tmx-cupsフィルター deb パッケージ(32bit)
||– –tmx-cups_1.2.2-1_amd64.deb←tmx-cupsフィルター deb パッケージ(64bit)
||– –tmx-cups-1.2.2-1.i586.rpm←tmx-cupsフィルター rpm パッケージ(32bit)
|`– –tmx-cups-1.2.2-1.x86_64.rpm←tmx-cupsフィルター rpm パッケージ(64bit)
|– –backendbackend   <– バックエンド関連パッケージ格納ディレクトリー
||– –pcs-3.17.0.0-1.i386.deb←通信モジュール deb パッケージ(32bit)
||– –pcs-3.17.0.0-1.amd64.deb←通信モジュール deb パッケージ(64bit)
||– –pcs-3.17.0.0-1.i586.rpm←通信モジュール rpm パッケージ(32bit)
||– –pcs-3.17.0.0-1.x86_64.rpm←通信モジュール rpm パッケージ(64bit)
||– –tmbaprn.RHEL.pp←SELinuxポリシーモジュール (RHEL用)
||– –tmx-cups-backend-1.2.4.0-1.i386.deb←tmx-cupsバックエンド deb パッケージ(32bit)
||– –tmx-cups-backend-1.2.4.0-1.amd64.deb←tmx-cupsバックエンド deb パッケージ(64bit)
||– –tmx-cups-backend-1.2.4.0-1.i586.rpm←tmx-cupsバックエンド rpm パッケージ(32bit)
|`– –tmx-cups-backend-1.2.4.0-1.x86_64.rpm←tmx-cupsバックエンド rpm パッケージ(64bit)
`– –ppd   <– PPDファイル格納ディレクトリー
|– –tm-ba-thermal-rastertotmt.ppd.gz←TM/BA汎用サーマル用 PPD ファイル
|– –tm-impact-receipt-rastertotmu.ppd.gz←TM汎用ドットインパクトレシート用 PPD ファイル
`– –tm-slip-rastertotmu.ppd.gz←TM汎用スリップ用 PPD ファイル

各パッケージは、openSUSE用のrpmパッケージとUbuntu用のdebパッケージが 用意されています。また、それらのパッケージはアーキテクチャごとにIntel x86(32bit)用とIntel x64(64bit)用のパッケージが用意されています。




4. 動作環境


本ソフトウェアは、以下の環境をサポートしています。
サポート環境以外での動作については保証致しません。

* Operating System

- openSUSE 11.1
- openSUSE 12.2
- openSUSE 13.1
- Red Hat Enterprise Linux 6.4
- Red Hat Enterprise Linux 6.5
- Ubuntu 9.04
- Ubuntu 12.04
- Ubuntu 14.04

* Hardware:

- Intel x86(32bit) architecture.
- Intel x86_64(64bit) architecture.

* 関連ソフトウェア

- CUPS Ver.1.2 以降
http://www.cups.org/


- libusb-1.0.0 以降
http://www.libusb.org/

* 弊社では、以下の環境で動作確認を行っております。

- openSUSE 11.1 環境
- libusb-1_0-0-1.0.2-2.2
- cups-1.3.9-7.1

- openSUSE 12.2 環境
- libusb-1_0-0-1.0.9-3.1.2
- cups-1.5.3-2.1.5

- openSUSE 13.1 環境
- libusb-1_0-0-1.0.9-8.1.2
- cups-1.5.4-12.17.1

- Red Hat Enterprise Linux(RHEL) 6.4 環境
- libusb1-1.0.9-0.6.rc1.el6
- cups-1.4.2-48.el6_3.3

- Red Hat Enterprise Linux(RHEL) 6.5 環境
- libusb1-1.0.9-0.6.rc1.el6
- cups-1.4.2-52.el6_5.2

- Ubuntu 9.04 環境
- libusb-1.0-0-2:1.0.0-1
- cups-1.3.9-17ubuntu3.4

- Ubuntu 12.04 環境
- libusb-1.0-0-2:1.0.9~rc3-2ubuntu1
- cups-1.5.3-0ubuntu8.6

- Ubuntu 14.04 環境
- libusb-1.0-0-2:1.0.17-1ubuntu2
- cups-1.7.2-0ubuntu1.5

* ご利用の環境における上記パッケージの情報は以下の方法で確認できます。

- openSUSE 11.1/12.2/13.1 環境
libusb-1_0-0の確認方法

1.インストールされているパッケージ名の確認。
$ rpm -qa | grep libusb-1_0-0
libusb-1_0-0-1.0.2-2.2←表示内容


2.上記コマンドより、表示されたパッケージの詳細情報を確認。
$ rpm -qi libusb-1_0-0-1.0.2-2.2


cupsの確認方法

1.インストールされているパッケージ名の確認。
$ rpm -qa | grep cups
···
cups-1.3.9-7.1←表示内容
···

2.上記コマンドより、表示されたパッケージの詳細情報を確認。
$ rpm -qi cups-1.3.9-7.1


- Red Hat Enterprise Linux(RHEL) 6.4/6.5 環境
libusbの確認方法

1.インストールされているパッケージ名の確認。
$ rpm -qa | grep libusb1
libusb1-1.0.9-0.6.rc1.el6.x86_64←表示内容


2.上記コマンドより、表示されたパッケージの詳細情報を確認。
$ rpm -qi libusb1-1.0.9-0.6.rc1.el6.x86_64


cupsの確認方法

1.インストールされているパッケージ名の確認。
$ rpm -qa | grep cups
···
cups-1.4.2-48.el6_3.3.x86_64←表示内容
···

2.上記コマンドより、表示されたパッケージの詳細情報を確認。
$ rpm -qi cups-1.4.2-48.el6_3.3.x86_64


- Ubuntu 9.04/12.04/14.04 環境
libusb-1.0-0の確認方法

$ dpkg-query -l libusb-1.0-0


cupsの確認方法

$ dpkg-query -l cups



5. インストール方法


5.1 ご利用の環境に必要なパッケージをインストールしてください。

* 必要なパッケージを入手するために、ご利用の環境がインターネット に接続していることを確認してください。

- openSUSE 11.1 環境の場合
1. libusb-1_0-0のパッケージをダウンロードして下さい。

openSUSE用のパッケージは、2015年5月現在では、以下のサイトから入手 することが可能です。

x86(32bit) architecture の場合
http://download.opensuse.org/distribution/11.4/repo/oss/suse/i586/libusb-1_0-0-1.0.8-4.1.i586.rpm

x86_64(64bit) architecture の場合
http://download.opensuse.org/distribution/11.4/repo/oss/suse/x86_64/libusb-1_0-0-1.0.8-4.1.x86_64.rpm


2. ダウンロードしたパッケージをインストールして下さい。

例) x86(32bit)architecture の場合

# rpm -i libusb-1_0-0-1.0.8-4.1.i586.rpm

注)

! インストール作業には、root 権限が必要です。

- openSUSE 12.2/13.1 環境の場合
libusb-1_0-0は、デフォルトでインストールされていますので、 インストール作業は不要です。

- Red Hat Enterprise Linux(RHEL) 6.4/6.5 環境の場合
libusb1-1.0は、デフォルトでインストールされていますので、 インストール作業は不要です。

- Ubuntu 9.04 環境の場合
1. 以下の方法でlibusb-1.0-0のインストールを実行して下さい。

# apt-get install libusb-1.0-0=2:1.0.0-1


2. CUPSパッケージのアップデートは以下の方法で実行して下さい。

# apt-get install cups

注)

! インストール作業には、root 権限が必要です。

! 上記の手順で必要パッケージがインストールされていない場合、 下記のコマンドを実行後、再度 インストールを実行して下さい。
# apt-get update

- Ubuntu 12.04/14.04 環境の場合
libusb-1_0-0は、デフォルトでインストールされていますので、 インストール作業は不要です。

5.2 ドライバーのインストール


* install.shを実行します。

ファイルマネージャー等よりinstall.shのアイコンをダブルクリックするか、 インストールパッケージを展開したディレクトリーに移動して、 コマンドプロンプトより以下のように実行してください。
# ./install.sh


注)

! インストール作業には、root 権限が必要です。
root以外で実行した場合は、install.shによりsudoコマンドが 実行されますので、パスワードを入力してください。

! ドライバーをインストールする前に、プリンターの電源をOFFにしてください。



* 以前のバージョンがインストールされている場合は、最初に以前のバージョンを アンインストールする必要があります。以前のバージョンが検出されると、その 詳細情報が表示され、アンインストールするか確認するメッセージが表示されます。
問題なければ"y"を入力後、Enterキーを押下してください。


例)
Incompatible version of TM/BA series printer driver found!
Before the installation, package:"tmt-cups-1.3.x.x" must be uninstalled.
Packages to be uninstalled:

tmt-cups-1.0.3-1
epson-cups-escpos-1.0.12.0-1
ep-escpos-2.3.2.90-1
ep-core-2.3.2.90-1
ep-client-2.3.2.90-1


Uninstall the incompatible printer driver: tmt-cups-1.3.x.x [y/n]? y
...(略)


- すべてのアンインストール終了後、アンインストールされたドライバーを使用している プリンターがあれば、プリンターを削除するか確認するメッセージが表示されます。
問題なければ"y"を入力後、Enterキーを押下してください。
(削除しなければ、プリンターはエラー状態で残されます。)
(該当するプリンターがなければ、確認メッセージは表示されません。)


例)
Delete printers that use the driver you have uninstalled ahead [y/n]? y
Deleting printer: TM-T88IV



* 環境判別後に、インストールするパッケージとディストリビューションの情報が 表示されます。間違いなければ"y"を入力後、Enterキーを押下してください。

例) openSUSE 13.1 x86(32bit) architecture の場合のメッセージ
Install tmx-cups-2.0.3.0 into openSUSE 13.1 x86(32bit) [y/n]?



* 表示されたディストリビューションが、インストールされているものと異なる 場合は、"n"を入力後、Enterキーを押すとディストリビューションの選択画面が 表示されます。選択した数字を入力後、Enterキーを押下してください。
もしインストールをキャンセルする場合は、"0" を入力後 Enter キーを押下してください。

Please select your distribution.
1.RHEL 6.4 x86(32bit)
2.RHEL 6.4 x86_64(64bit)
3.RHEL 6.5 x86(32bit)
4.RHEL 6.5 x86_64(64bit)
5.Ubuntu 12.04 x86(32bit)
6.Ubuntu 12.04 x86_64(64bit)
7.Ubuntu 14.04 x86(32bit)
8.Ubuntu 14.04 x86_64(64bit)
9.Ubuntu 9.04 x86(32bit)
10.Ubuntu 9.04 x86_64(64bit)
11.openSUSE 11.1 x86(32bit)
12.openSUSE 11.1 x86_64(64bit)
13.openSUSE 12.2 x86(32bit)
14.openSUSE 12.2 x86_64(64bit)
15.openSUSE 13.1 x86(32bit)
16.openSUSE 13.1 x86_64(64bit)
Select number [0(cancel)/1/2/3/4/5/6/7/8/9/10/11/12/13/14/15/16]?



* ディストリビューションを選択すると、インストールが実行されます。




6. 設定方法




* デバイスポートの設定

USB以外のポートを使用する場合は、ポートの設定が必要です。
詳細は "7.ポートの設定" を参照してください。



* CUPS へのプリンター登録

CUPSへプリンターを登録する前に、プリンターの電源をONにしてください。

WebブラウザーからCUPS WebAdmin <http://localhost:631/> を開き、 プリンターをCUPSに登録してください。

CUPS の詳細は、下記 URL から参照できます。
http://localhost:631/help/
http://www.cups.org/


- [Administration] タブを選択し、"Add Printer" をクリックします。




- プリンターのデバイス選択画面で、"EPSON TM/BA Printer" を選択して、 "Continue" をクリックします。


- USBポートの例
"EPSON TM/BA Printer (USB(ESDPRT001) TM-T88V)"

- Parallelポートの例
"EPSON TM/BA Printer (Parallel(/dev/parport0) TM-T88V)"

- Serialポートの例
"EPSON TM/BA Printer (Serial(/dev/ttyS0) TM-T88V)"

- Ethernetポートの例
"EPSON TM/BA Printer (Ethernet(192.168.0.10) TM-T88V)"





- "Add New Printer" 画面が表示されますので、Name、Location、Description を入力して、"Continue" をクリックします。



- プリンターの Make/Manufacturer 選択画面で、Make: "Epson" を選択して、 "Continue" をクリックします。
プリンターの Model/Driver 選択画面で、追加するプリンターに適合した TM汎用モデルを選択して、"Add Printer" をクリックします。
機種に応じて選択すべきTM汎用モデルは、機種別のマニュアルに記載しています。


- TM/BA汎用サーマルプリンター(TM-T88V等)
"EPSON TM BA Thermal (rastertotmt) (en,en,zh_CN)"

- TM汎用ドットインパクトレシートプリンター(TM-U220等)
"EPSON TM Impact Receipt (rastertotmu) (en)"

- TM汎用スリッププリンター(TM-H6000IV(スリップ)等)
"EPSON TM Slip (rastertotmu) (en)"





- "Set Printer Options" 画面が表示されますので、設定を確認し、確定します。
印刷設定の詳細は、機種別のマニュアルを参照してください。

例) TM-T88Vの場合
  TM-T88V_Manual.ja.txt (日本語)







注)

! ディストリビューション付属のプリンタ設定ツールにより自動認識画面が 表示された場合には、キャンセルしてください。




7. ポートの設定


USB以外のポートを使用する場合は、ポートの設定が必要です。
状況に応じて以下のいずれかのポート設定ツールを実行してください。

- /usr/sbin/tmportconfig メニューベースのポート設定ツール
- /usr/sbin/tmpcsconfig コマンドベースのポート設定ツール

USB接続の場合、デバイスをオンライン状態で接続した時に、PnP機能により自動的に ポートの追加を行うため、通常、ポート設定は必要ありません。

カスタマイズ版ドライバーの場合、ポート設定ツール名の後にカスタマイズID(-secc0000等) が付加されます。しかし、簡略化のため、本マニュアルの以降の説明及び機種マニュアルでは、 カスタマイズIDを省略しています。


注)
! ポートの設定作業には、root 権限が必要です。
! ポートの設定はプリンターの電源をOFFにした状態で実施して下さい。

7.1. ポートを追加する場合

7.1.1. ポートの追加:メニューベースの設定


root 権限で tmportconfig を実行します。
# tmportconfig


> TM/BA Printer Port Configuration Tool
>
> Please choose one of the following options:

> ···
"Add new port"の番号を入力後、Enterキーを押下して下さい。


> Add New Port
>
> Please choose one of the following device types:

> ···
"EPSON TM/BA Printer"の番号を入力後、Enterキーを押下して下さい。


> Communications Type
>
> Please choose one of the following port types:

> ···
ポートのI/F種別に応じた番号を入力後、Enterキーを押下して下さい。




- Serial Port

> Serial Port Name
>
> Please choose one of the following port names:

> ···
使用するシリアルポートを選択して下さい。




> Baud Rate
1200, 2400, 4800, 9600, 19200, 38400, 57600, 115200 bpsのいずれかを選択してください。




> Parity
None, Odd, Evenのいずれかを選択して下さい。




> Stop Bits
1 bit, 2 or more bitsのいずれかを選択してください。




> Flow Control
Hardware, Xon/Xoffのいずれかを選択してください。




- Parallel Port

> Parallel Port Name
>
> Please choose one of the available parallel ports:

> ···
使用するパラレルポートを選択して下さい。




- Ethernet Port

> Ethernet Port Name
>

> Please input an IP address: (ex 192.168.0.10)
IPアドレスを入力して、Enterキーを押下して下さい。




> Do you want to save the changes you have made (Y or N)
Yを入力後、Enterキーを押下して下さい。



7.1.2. ポートの追加:コマンドベースの設定


root 権限で tmpcsconfig を add オプションを指定して実行します。


例)
# tmpcsconfig add serial /dev/ttyS0



> New port added successfully:
> PortName: ESDPRT002
>PortType: Serial(1)
>Name: /dev/ttyS0
>DeviceType: PCS_PARAM_DEVICE_TYPE_TM(0)
>Initializing with default setting for Serial...
>Initial setting done successfully.
> To check the port settings, please use enum ESDPRT002 option.


# tmpcsconfig add parallel /dev/parport0

> ···


# tmpcsconfig add ethernet 192.168.192.100

> ···


7.2. ポート設定を確認する場合

専ら tmpcsconfig コマンドを使用します。
(tmportconfig コマンドでは、ポート設定の詳細を確認できません。)

7.2.1. PCS(Port Communication Service)用に設定されたすべてのポートの列挙


tmpcsconfig コマンドを enum オプションを指定して実行します。

例)
# tmpcsconfig enum

> PortName : PortType, Port, ModelName
> -----------------------------------------------------------------------------------------------------------------
> ESDPRT001 : PortType=USB, Port=//?/USB#VID_04b8&PID_0202#?, ModelName=TM-T88V
> ESDPRT002 : PortType=Serial, Port=/dev/ttyS0, ModelName=n/a
> ESDPRT003 : PortType=Parallel, Port=/dev/parport0, ModelName=n/a
> ESDPRT004 : PortType=Ethernet, Port=192.168.192.100, ModelName=n/a


7.2.2. ポートの詳細設定の確認

tmpcsconfig コマンドを enum <ポート名> オプションを指定して実行します。
プリンターの電源を入れてから実行すると、基本情報(モデル名、デバイスID)を取得できます。


例)
# tmpcsconfig enum ESDPRT002

> PortName: ESDPRT002
>PortType: Serial(1)
>Name: /dev/ttyS0
>ModelName: TM-T88V
>DeviceType: PCS_PARAM_DEVICE_TYPE_TM
>DeviceID: 32(0x20)
>FirmwareVer: 30.23 ESC/POS
>Baudrate: 19200
>Databit: 8
>Parity: None
>Stopbits: 1
>Handshake: AUTO
>BuzzerSelect: 0
>Pulse1BeepTimes: 0
>Pulse2BeepTimes: 1


# tmpcsconfig e 4

> PortName: ESDPRT004
>PortType: Ethernet(4)
>Name: 192.168.192.100
>ModelName: TM-T88V
>DeviceType: PCS_PARAM_DEVICE_TYPE_TM
>DeviceID: 32(0x20)
>FirmwareVer: 30.23 ESC/POS
>MonitorInterval: 3000
>MonitorTimeout: 2000
>WiredPowerOffCount: 3
>WiredPowerOfflineCount: 1
>WirelessPowerOffCount: 3
>WirelessPowerOfflineCount: 1
>PowerOffMonitorTimeout: 2000
>PowerOffMonitorCount: 3
>PowerOffMonitorInterval: 1000
>BuzzerSelect: 0
>Pulse1BeepTimes: 0
>Pulse2BeepTimes: 1

7.3. ポートの設定を変更する場合

7.3.1. ポートの設定変更:メニューベースの設定


root 権限で tmportconfig を実行します。
# tmportconfig


> TM/BA Printer Port Configuration Tool
>
> Please choose one of the following options:

> ···
"Configure existing port"の番号を入力後、Enterキーを押下して下さい。


> Configure Existing Port
>
> Please choose one of the existing ports:

> ···
設定を変更するポートの番号を入力後、Enterキーを押下して下さい。




- Serial Port

> Serial Port Name
>
> Please choose one of the following port names:

> ···
使用するシリアルポートを選択して下さい。




> Baud Rate
1200, 2400, 4800, 9600, 19200, 38400, 57600, 115200 bpsのいずれかを選択してください。




> Parity
None, Odd, Evenのいずれかを選択して下さい。




> Stop Bits
1 bit, 2 or more bitsのいずれかを選択してください。




> Flow Control
Hardware, Xon/Xoffのいずれかを選択してください。




- Parallel Port

> Parallel Port Name
>
> Please choose one of the available parallel ports:

> ···
使用するパラレルポートを選択して下さい。




- Ethernet Port

> Ethernet Port Name
>

> Please input an IP address: (ex 192.168.0.10)
IPアドレスを入力して、Enterキーを押下して下さい。




> Do you want to save the changes you have made (Y or N)
Yを入力後、Enterキーを押下して下さい。



7.3.2. ポートの設定変更:コマンドベースの設定

tmpcsconfig コマンドを set オプションを指定して実行します。


Example)
# tmpcsconfig set ESDPRT002 baudrate 115200

> SetPortConfigNumber done successfully for
> PortName=ESDPRT002, ControlID=Baudrate, Data=115200


# tmpcsconfig set ESDPRT002 stopbits 1

> ···


# tmpcsconfig set ESDPRT002 parity even

> ···


(省略形オプション指定の例)
# tmpcsconfig s 2 h x

> SetPortConfigNumber done successfully for
> PortName=ESDPRT002, ControlID=Handshake, Data=XON/XOFF


# tmpcsconfig s 4 mi 10000

> SetPortConfigNumber done successfully for
> PortName=ESDPRT004, ControlID=MonitorInterval(MI), Data=10000

設定を確認したい場合は、enum <ポート名> オプションで確認できます。



7.4. ポートを削除する場合

7.4.1. 既存ポートの削除:メニューベースの設定


root 権限で tmportconfig を実行します。
# tmportconfig


> TM/BA Printer Port Configuration Tool
>
> Please choose one of the following options:

> ···
"Delete existing port"の番号を入力後、Enterキーを押下してください。


> Delete Existing Port
>
> Please choose one of the existing ports:

> ···
削除するポートの番号を入力後、Enterキーを押下してください。




> Do you want to save the changes you have made (Y or N)
Yを入力後、Enterキーを押下してください。



7.4.2. 既存ポートの削除:コマンドベースの設定


tmpcsconfig コマンドを delete オプションを指定して実行します。



例)
# tmpcsconfig delete ESDPRT001

> PortName: ESDPRT001 deleted successfully.



7.5. tmpcsconfig コマンドオプションの省略形について


tmpcsconfig コマンドオプションは、下記のように省略形を指定できます。
{add -> a, enumerate -> e, set -> s, delete -> d},
{ESDPRT001 -> 1 または 001, ESDPRT002 -> 2 または 002, ...},
{baudrate -> ba, stopbits -> st, parity -> p, ...},
{MonitorInterval -> mi, MonitorTimeout -> mt, ...}, など



例)
# tmpcsconfig s 2 p e
は、下記と同等です。
# tmpcsconfig set ESDPRT002 parity even


コマンドオプションの省略形について知りたい場合は、オプションとして ? を指定すればヘルプメッセージが表示されます。
オプションの個数が違っていると、エラーメッセージが表示されてしまいますので、 オプションの個数は正しく指定してください。


例)
# tmpcsconfig s 2 ? ?

> ···
> Invalid parameter for set option: ?
> Shortened keywords available:
> [Serial port setting]
> ba for Baudrate
> da for Databit
> p for Parity
> st for Stopbits
> h for Handshake
> sendt for SendTimeout
> ···


# tmpcsconfig s 2 p ?

> ···
> Invalid parameter for setting parity option: ?
> Shortened keywords available:
> n for None
> o for Odd
> e for Even
> ···




8. ユーザー定義ファイル送信機能


8.1 概要

ユーザーが独自に作成した、ESC/POSコマンドのファイルをユーザー定義ファイル と呼び、このユーザー定義ファイルを所定の場所に置くことにより、 ページ毎、ジョブ毎の固定タイミングで、ファイル内のコマンドデータを プリンターに送信することができます。


8.2 ユーザー定義ファイル送信タイミングとファイル命名規則について

ファイル保存フォルダ : /var/lib/tmx-cups/

ファイルの命名規則送信タイミング
{プリンター名}_StartJob.prn印刷開始時(プリンター初期化後)
{プリンター名}_EndJob.prn全印刷の終了時(ドキュメントカット実行前)
{プリンター名}_StartPage.prn各ページの印刷開始時(ページ初期化後)
{プリンター名}_EndPage.prn各ページの印刷終了時(ページカット実行前)

プリンター名は、CUPSへのプリンター登録名称です。

例)プリンター登録名称がtmtprinterで、印刷開始時にロゴを出力したい場合、 以下のファイルを登録します。

/var/lib/tmx-cups/tmtprinter_StartJob.prn

注)

! ユーザー定義ファイルを、/var/lib/tmx-cups/へ配置するには、ルート権限が 必要となります。

! ユーザー定義ファイルには、用途に応じて適切なパーミッションを設定して ください。
印刷するユーザーにユーザー定義ファイルの読み込み権限が無い場合、 送信が行われません。

! ユーザー定義ファイルの一部に、リアルタイムコマンドと一致するパターンを 持つグラッフィックコマンドが含まれる場合、プリンターが誤動作する可能性が あります。

! 本パッケージをアンインストールする際、ユーザー定義ファイルが 格納ディレクトリ以下に存在していた場合、ファイルを含む同ディレクトリは 削除されません。


8.3 テキストデータの印刷

/var/lib/tmx-cups下のユーザー定義ファイルにテキストデータを含む場合、テキストデータ の内容を印字することが可能です。

例) tmtprinter_StartJob.prnに、下記のテキストデータを含む場合。

======
Welcome!

======
プリンターtmtprinterから印刷を行う度に、各印刷ジョブの先頭で上記のテキスト が印刷されます。


注)

! ASCIIテキスト以外の文字コードを指定した場合、正しく印刷されないことが あります。

! 改行コードは<LF>(0x0A)としてください。
<CR>(0x0D)を含めた場合の印刷動作は保証されません。

! 行の終わりに、改行コード<LF>を含まない場合、正しく印刷されないことが あります。

! ユーザー定義ファイルに、<FF>(0x0C)等の用紙制御コマンドを含めないでく ださい。プリンターが誤動作する可能性があります。

! 印刷中にユーザー定義ファイルを編集/削除した場合の印刷結果は、 保証されません。
プリンターから印刷が終了するまで変更を加えないでください。




9. 多階調変換ツール


9.1 概要

画像ファイルをESC/POSコマンドデータに変換するツールです。
本ツールを利用することにより、多階調印字に対応したTM/BA シリーズサーマル プリンターで、多階調グラフィックスデータを印刷することが可能になります。
また、変換されたコマンドデータファイルをユーザ定義フォルダに登録すること で、ロゴの印刷が可能になります。


9.2 インストール先及びコマンド名

/usr/bin/tmbmptobin

カスタマイズ版ドライバーの場合、多階調変換ツール名の後にカスタマイズID(_secc0000等) が付加されます。しかし、簡略化のため、以降の説明では、カスタマイズIDを省略しています。


9.3 ツールのオプション

書式 : tmbmptobin [オプション] 入力BMPファイル 出力BINファイル

オプション ([]はデフォルト設定)
[-16s], -2s多階調、モノクロ
[-left], -center, -right印刷位置を指定
-b65 to [-b100] to -b135明るさの調整(5刻み)
-r180180度回転指定
[-80mm], -58mm用紙幅 80mm、58mm
[-180dpi], -203dpi解像度 180dpi、203dpi
[-h80] to -h415バンド高 80~415

注)

! 多階調グラフィックスデータは、多階調印字に対応した機種のみで有効です。
例:TM-T88Vなど。

! Windows BMPファイル形式にのみ対応しています。
非圧縮の1bits/4bits/8bits/24bitsのBMP形式に対応しています。

! 画像のサイズは、プリンターの印刷可能幅を超えないように作成してください。
印刷可能幅を超えた場合、画像は印刷されません。
例:80mm用紙、解像度180dpiの場合 - 510pixel以下


9.4 ロゴの登録の方法

ユーザ定義フォルダに、画像ファイルからコマンドデータに変換した バイナリファイルを登録することで、印刷ページの中にロゴを挿入することが できます。
詳細は、"8. ユーザー定義ファイル送信機能" を参照してください。


9.5 クーポンファイルのみの印刷

以下のように実行すると、クーポン等の画像ファイルを、すぐに印刷させること ができます。

例)プリンター登録名称がtmtprinterの場合。
======
# tmbmptobin  imagedata.bmp  /var/lib/tmx-cups/tmtprinter_StartJob.prn
# echo "" | lpr -P tmtprinter
======

注)

! 上記の場合、すでに登録されているtmtprinter_StartDocStartJob.prnは 上書きされます。




10. アンインストール方法


本ソフトウェアをアンインストールする方法を以下に示します。

パッケージを展開したディレクトリーに移動して、シェルスクリプト uninstall.sh を実行します。

# ./uninstall.sh

注)

! アンインストール作業には、root権限が必要です。

! /var/lib/tmx-cups ディレクトリー以下にユーザーのデータがある場合は、 ユーザーデータを保護するために、このディレクトリーは削除されません。

! 本ドライバーを使用しているプリンターを検出して削除できます。




11. 注意/制限事項



* 特定の状況下で、USBのプラグアンドプレイ動作が失敗する場合があります。

USBデバイスポートが自動的に生成されない場合は、PCを再起動してください。


* ディストリビューション固有のプリンター管理ツールからプリンターを登録した 場合、印刷に失敗する場合があります。

プリンター登録は、CUPS WebAdmin から行ってください。


* ジョブキャンセルをしても、印刷はすぐに止まりません。

いったんプリンターから印刷しはじめたジョブは、すぐにキャンセルできません。


* 不適切な操作により、プリンター電源投入後にゴミ印刷する可能性があります。

印刷中はプリンターの電源を切ったり、通信ケーブルを外したりしないでください。


* 印刷中および印刷待ち状態で、サスペンド、ハイバーネートしてしまった場合には、 印刷が再開されないことがあります。

サスペンド、ハイバーネートが発生しないようにしてください。


* 印刷結果に横スジが現れる場合があります。




12. サポート情報


* 北アメリカの顧客は、以下のサイトを見てください。
http://www.epsonexpert.com/


* 北アメリカ以外の顧客は、以下のサイトを見てください。
https://download.epson-biz.com/?service=pos




13. 旧バージョンからの変更点


* Ver. 2.0.3.0


- 以下のプリンターをサポートしました:
- TM-T88VI
- TM-m10
- TM-m30

- PPDファイルを更新しました。:

[TM BA Thermal Printer]
- オプション名 TmxPrintingSpeed を TmxPrintSpeed に変更しました。

- フィルターを更新しました。

- バックエンドを更新しました。

- PCS(Port Communication Service)を更新しました。

- ドライバーマニュアルを更新しました。:
   [7.2.2. ポートの詳細設定の確認]
     Ethernetポートの設定を変更しました。


* Ver. 2.0.2.0


- PPDファイルを更新しました。:

[TM BA Thermal Printer]
- オプション名 TmxSpeed を TmxPrintingSpeed に変更しました。
- 用紙長2000mmのロール紙を追加しました。
- 縮小印刷用解像度の構成を変更しました。
- 印刷速度制御方法 Max. level 10 を追加しました。

[TM Impact Receipt Printer]
- 用紙長2000mmのロール紙を追加しました。
- 縮小印刷用解像度の構成を変更しました。

- Ubuntu 14.04 をサポートしました。

- 以下の不具合を修正しました:

- ポストスクリプト文書の印刷が、デフォルトの用紙長が不十分なため 失敗する場合がありました。

- スリップ用紙印刷中に予期しない用紙切れが発生すると、 ゴミ印字を行うことがありました。

- PCS(Port Communication Service)を更新しました。

- インストール、アンインストール用スクリプトを更新しました。


* Ver. 2.0.1.2


- インストール、アンインストール用スクリプトを更新しました。

- Red Hat Enterprise Linux(RHEL) 6.4 をサポートしました。

- Red Hat Enterprise Linux(RHEL) 6.5 をサポートしました。

- SELinuxに対応しました。


* Ver. 2.0.1.1


- PCS(Port Communication Service)を更新しました。

- openSUSE 13.1 をサポートしました。


* Ver. 2.0.1.0


- StatusAPI (状態監視API)をサポートしました。
StatusAPI用の別パッケージを用意しました:
 tmx-stmapi-2.0.0-1

- バックエンドを更新しました。

- PCS(Port Communication Service) を更新しました。

- TM/BA汎用サーマル用のPPDファイルを更新しました。


* Ver. 2.0.0.0


- 以下のプリンターをサポートしました:
[TM汎用モデル]
- TM/BA汎用サーマルプリンター
- TM汎用ドットインパクトレシートプリンター
- TM汎用スリッププリンター
[TM汎用モデルによるサポート対象機種]
- TM-H6000II (レシート, スリップ)
- TM-H6000III (レシート, スリップ)
- TM-H6000IV (レシート, スリップ)
- TM-T70
- TM-T70 ANK
- TM-T90
- TM-T90 ANK
- TM-T90II
- TM-U120
- TM-U120II
- TM-U230
- TM-U375 (レシート, スリップ)
- TM-U675 (レシート, スリップ)

- ドットインパクト系のドライバーを統合しました。

- パッケージ名称を変更しました。(tmt–cups–* –> tmx–cups–*)

- PPDファイルのバージョンを2.0に変更しました。
(以前のPPDファイルは使用できません。)

- インストール、アンインストール用スクリプトを更新しました。

- openSUSE 12.2をサポートしました。

- Ubuntu 12.04をサポートしました。

- PCS(Port Communication Service)を更新しました。
   Ethernetポートの設定を変更しました。
     MonitorTimeout : 500 -> 2000
     WiredPowerOffCount : 1 -> 3
     WiredPowerOfflineCount : 0 -> 1
     PowerOffMonitorTimeout : 1000 -> 2000


* Ver. 1.4.2.0


- 以下のプリンターをサポートしました:
- TM-T70II
- TM-T70IIDT
- TM-T88VDT

- openSUSE 12.2をサポートしました。(32ビットのみ)


* Ver. 1.4.1.0


- 以下のプリンターをサポートしました:
- TM-T20II


* Ver. 1.4.0.0


- 以下のプリンターをサポートしました:
- TM-T82II

- マニュアルの構成を見直し、ドライバーマニュアルと機種別マニュアルに整理し ました。

- アンインストール スクリプトを用意しました。

- 通信モジュールをPCS(Port Comminication Service)に変更しました。

- install.sh に以下の機能を追加:
- 互換性のない古いバージョンを自動的に検出してアンインストール
- 古いバージョンのドライバーを使用するプリンターを削除

- いくつかのファイル名が命名規則に従って変更されました。

- バックエンド: epsontm -> tmbaprn
- ツール類: EPPortConfig -> tmportconfig,
 tmcupsbmptobin -> tmbmptobin
- PPDファイル: "epson-" を除去

- コマンドライン用ポート設定ツール tmpcsconfig を用意しました。


* Ver. 1.3.2.0


- TM-T20 Ethernet に対応しました。

- 以下の不具合を修正しました:

- PageSize と PageRegion が一致しない場合に印刷が行われないことが ある現象に対応しました。


* Ver. 1.2.1.0


- 以下の不具合を修正しました:

- USB接続したプリンターをクローズする際にメモリーリークが発生していました。

- TMシリーズのサーマル用プリンターとドット用プリンターを1台の PC で同時に 利用する場合、インストールの順番によりプリンターが動作しない場合がありま した。

- Ethernetで接続されたプリンターで連続して印刷を行うと、印刷が停止する場合 がありました。


* Ver. 1.2.0.0


- 以下のプリンターをサポートしました:
- BA-T500
- TM-T88IV

- 以下の不具合を修正しました:

- プリンターを停止させて溜めた印刷ジョブを一度に開放すると、印刷が停止 する場合があります。

- シリアルで接続されたプリンターで印刷中に、用紙交換などのためにカバー を開け閉めするとゴミが印刷されます。

- プリンターの置き換え後に正常に印刷できない場合があります。

- Ethernetで接続されたプリンターの電源を入れる前に実行した印刷は、 プリンターの電源を入れた後印刷されません。

- ドライバーのインストール時にキャンセルを選択できるようになりました。


* Ver. 1.1.0.0


- ユーザー定義ファイルを利用してテキストコードを印刷する方法をプリンター ドライバー説明書に記載しました。

- シリアル接続のTM-T20に対応しました。

- シリアル、パラレルおよびイーサネット接続のBA-T500IIに対応しました。

- 以下の不具合を修正しました:

- PCのIPアドレスが設定されていない場合、EPPortConfigがフリーズします。


* Ver. 1.0.1.0


- 以下のプリンターをサポートしました:
- BA-T500II


* Ver. 1.0.0.0


- 新規リリース





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